BUISINESS事業内容
サトウキビからつくられる
原料糖Raw sugar made from sugarcane
原料糖は、サトウキビを圧搾して得られるジュースを精製し、結晶化させた糖の一種です。
精製を経て砂糖製品へと加工されるため、一般には直接流通しません。
しかし、国内の精製糖工場に供給され、さまざまな砂糖製品の基盤となっています。
大東糖業では、高品質な原料糖を安定して生産し、
砂糖製造の重要な原料として供給する役割を担っています。
なぜ原料糖をつくるの?
原料糖を作る理由は、サトウキビの鮮度を保ち、効率的に砂糖を生産するためです。収穫後、ショ糖と言われる砂糖の成分が分解しやすいため、畑近くで加工することで糖分の減少を抑えます。また、原料糖は輸送が容易で品質を保ちつつ長距離輸送が可能です。

製造工程
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さとうきびの収穫後、トラックで運ばれたさとうきびの重さを正確に計測します。この工程では、運搬者がパネルを使って手続きを行い、適正な量が受け入れられます。これにより、後続の処理工程が効率よく進み、トレーサビリティが確保されます。
さとうきび受け入れ -
受け入れたさとうきびの糖度やゴミ(トラッシュ)の割合を測定し、品質を評価し買取価格を決定します。糖度やゴミの量が取引単価に影響を与えるため、外部からの監視員も常駐しています。
品質・糖度の測定 -
さとうきびの葉や根を取り除くことで、絞りやすい形にします。この処理により、不純物を排除し、効率的な圧搾作業が可能となります。また、前処理の段階で、危険なゴミも取り除けるためその後の工程の機械の保護にも寄与します。
前処理 -
圧搾機でさとうきびを絞り、搾りかす(バガス)とジュースに分けます。絞りかすは燃料や肥料として再利用され、糖分を含んだジュースは次の工程へ送られます。
圧搾 -
絞り汁から余分な水分や不純物を取り除き、糖液の純度を高める作業です。フィルターや化学的処理を行い、残留するゴミや不純物を分離します。この段階で純度が上がることで、後の結晶化工程でより高品質な原料糖を得ることができます。
清浄 -
清浄化された糖液を加熱して、砂糖の結晶を作り出します。適切な温度と条件で、糖分が結晶として析出し、結晶が大きく成長します。この工程で、結晶化した砂糖を取り出し、純度の高い原料糖が形成されます。
結晶 -
結晶化した砂糖と糖蜜を分ける工程です。糖蜜は、砂糖の結晶が析出した後に残る液体で、これを分離して原料糖にします。この作業により、原料糖が純粋な形で得られ、製品となります。
分離 -
完成した原料糖は倉庫で保管され、その後、必要な量に応じて南大東島から本州の会社へ出荷されます。出荷される原料糖は、他の製糖業者によって精製され、最終的な砂糖製品として消費者の手に届きます。
完成・出荷
生産を支える部門紹介

分析部門
分析部門では、原料糖の品質保持と安定した製造をするため、製糖工程各部門から試料を採取して糖度測定や製品分析などを行います。

エネルギー部門
当社では搾りかすを燃料とする「バイオマス発電」を導入し、工場内で活用しています。このシステムは、熱と電力を同時に生み出し、工場全体の動力源となるだけでなく、二酸化炭素の排出削減にも貢献しています。
※立ち上げ時など一部では重油を使用しています。

業務部
総務・人事・経理、圃場情報管理をする農務、製糖期には原料調達も担当しています。